ブログ版/外国帯同妻リアル

外国出向辞令を受けた夫との生活を嫁の目線で語ります。

エクスキューズ級の速度

ひと口に外国と言っても、当然色々ある(当たり前のことを書いてしまった)。勝手に日本よりだいぶ遅れてると思ってたイメージの国に引っ越した友達いわく、『ネットは向こうの方が進んでるよ。』とのことであった。小さい国じゃないか?『小さい分、一気に広がったんだと思う。』自宅が当時のその国に追いつくぐらいのインターネット環境になってから、『向こうはだいぶ進んでいたのだなぁ!』と、理解できたのであった。

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固定電話用のモジュラージャックをパソコンに直接つないで接続する(日本人でもアラフォー世代ならギリギリやり方知ってるんじゃないか?)しかない国に住んでいた時は、泣けてくるぐらいに遅かった。今時のブログは(画像の読み込みが出来なくて、)おそらく見られない。遅いよ、遅いよって言いまくってたんだけどね。画像のやりとりとか無理だから文字のみ、出来ればHTML使ってない、シンプルなテキストだけのメールじゃないと困るのって言ってたんだけどね。やっぱり、自分が体験しないと理解できないのだろう。

 

『ネットが遅いとは聞いてたんだけどさ、私のお腹が大きくなったの感動しちゃってさ、デジカメ買って写してみた記念に送るね。』爽やかな死亡宣告のように思えた(その赤ちゃんは無事に生まれて育ってるので問題なし)。


Webメールにアクセスするのも大変で、テキストだけのメール数通をメーラーで『送受信』するのでやっと……って環境だったのだ。デジカメ初めて買った人がやらかしがちな、画素数のやたら大きな画像が添付されていることで、そのメールが受信できない。一通受信できなかったことが原因で、後続のメールが詰まる、詰まる。その後のメールを受信できなくなってしまった。受信できないので送信もできない。詰んだ(詰んだなんて表現は当時、頻繁に使ってなかったか)。


今は画像を見せ合いっこするネットサービス(SNSと言うのか?)が有るので、そういうのが好きな人同士で楽しんでいればいいのだ。外国に居る間は蚊帳の外、帰国した時にまとめて見せてもらえば良かったはずだ。それより昔の若人たちは、見せたい画像を一件ずつメールに添付して送信(当時、通信時間に比例して課金されるのが一般的)していたのだ。悪気は全くないということは、わかる。でも泣けてくる……。


比較的つながりやすい日にサーバーにアクセスして、添付ファイル付きメールを削除した。他のメールにはファイルが無かったので、貯まったメールは受信できた。『せっかく送ってくれたのにゴメン。こっちネットが遅いから受信できなかったわ。帰国してから見せてもらうよ。』『そっかー、残念だけど仕方ないね。』

そっかーレベルじゃなくて、日本との通信手段が無くなって(奮発して、しばらくメール使えない旨の国際電話を親にかける等はした)、半泣きだったのだが。体験してないことってわからないもの。私に、お腹が大きいのに感動したから添付ファイルつけて送信しようとする気持ちが理解できないのと、同じなのだろう。

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それに比べると、今はWebメールも使えるし、ブログの読み書きも出来る。ただ、日によってはサイトの表示順みたいなの(YAHOO!Japanだと、一番上が横長で、左端にリンク集みたいなのがあって、右端に広告、真ん中が本題……っていう前提)が読み込めないらしい。白黒画面で文字が全部左端に整列してくれてる日がある(目に優しい?)。そんな日はブログ書く気にならない。

何らかのアクシデントが重なって全くインターネット使えなくなることも頻発し、最近のだと、3週間、復旧しなかった(辺り一帯が同じ状況で、修理業者が多忙だったため)。『そんな環境だから、私きっとレスポンス悪いよー!』と、最低限、失礼な奴だと思われない様、最初に謝っている。添付ファイルお断りうんぬんは、SNSの普及のお陰で言う必要がなくなった。外国でちょっと不便な暮らしをする日本人にも、便利な世の中になってきたものだ。


高確率で私は長期間、何度か音信不通になる。『ショック!話しかけたのに無視されたー!』って気になさらないことを切に願う。そんなこんなで当ブログのコメント機能は停止しておいた(『コメント書いてくれてありがとう』っぽい返事が出来る気がしないのだ)。無愛想っぽく見えるだろうけど、今の環境で精一杯、失礼に当たらないようにふるまうための策なので、悪く思わないで頂きたい。