ブログ版/外国帯同妻リアル

外国出向辞令を受けた夫との生活を嫁の目線で語ります。

社宅完備という名の甘い罠

ブログを気分転換の道具として更新するにあたり、話のバックボーンにある、『社宅完備を謳う中小企業の外国出向に帯同してみたらこうなった』という事実を書く必要を感じたので、初期の頃の環境について書きたい。どんどん気分転換することで、一年ぐらい続いている『壊れかけたパソコン内データ救出の試み』作業も、はかどるかも知れない(まだ諦めないのかって?!)。

 

転勤者には大抵、『知らない土地で住む場所を探すために業者を探して家探しを依頼する』という手間は省かれているものだ。『社宅完備』という待遇の詳細を訪ねてみると、家具も家電もそろった借り上げ社宅を用意してあるから住まいの心配は不要、とのことであった。世界は広しと言えども、日本人が住む家なら大抵、トイレぐらいは有るだろう。確かにトイレは有った。但し、他の社員さんたちと共同である。トイレもシャワーも台所も、全て他人と共同という生活を、外国に来て始めることとなった。

 

夫以外の同居人は単身で働く男性先輩社員たちで、みなさんお勤めの間に私は一人で留守番をする。その間に同居人全員分の家事をこなす。洗濯物が一通り片付いたら、別世帯の上司夫妻の家に行き、奥様の代わりにその家の家事をこなす。同居人の中でも古株の先輩は帰りが特に早いので、大慌てで戻ってシャワーを浴びておく。『つい先ほどシャワー使ってました』って痕跡を残したくなかったので。これが私の日常であった。

 

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同居人の中でも若手の先輩は、(いいように考えると)私たち夫婦に同情的であった。『もうしばらく待て。』という上司の指示を裏切り、水面下で私たちが独立して暮らせる家探しの手配を進めて下さっていた。(常識的に考えると)今まで働きながら自分のことぐらい自分で出来てきたし、同じシャワーやトイレを共有する人が二人増えるなんて気疲れする生活の方がイヤ!ということだったのかも知れない。日本の本社から、『現状を聞いて驚きました。すぐに改善するよう指示しておきます。』との連絡が来て、やっと夫婦だけで暮らせる家に引っ越すことが出来た。

 

これで、私と夫の家事だけしながら上司の家の家事をやっつけに行くだけの生活となった。数か月後に私が何週間も寝込むこととなり(毎日残業のあとで夫M田くんがご飯を買ってきてくれた)、なし崩し的に他人の家の家事代行という義務は免除されることとなった。毎日無給で『通勤』していた上司の家に呼びつけられる機会は激減し、今ではすっかり元気で過ごしている。

 

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大企業からの出向者なら家政婦ぐらい自費で雇える収入があるので、このような心配は不要である。また、全ての中小企業の社員や家族が同じ目に遭うわけではないはずだ。ただ、私が愛想笑いをかましつつ、社内の邦人にあまりフレンドリーな気持ちを抱いていないのは、このような経験が背景にあるからだ。もっとも、上司にバレるリスクをおかして根回ししてくれた若手社員の気遣いには感謝している。

 

せっかく時間を割いてブログを読んで下さった方が胸糞悪い思いをしなくて済むよう、外国帯同中に起こった出来事の多くを具体的に詳細まで語らないつもりでいる。ただ、間接的に迷惑かけられたせいで寝込んだことがあったかも知れないが、私たち夫婦に限って言えば、社内の人から直接的に暴行傷害を受けたことは一度もないことを明記しておく。また、結果だけ言えばここに来て良かったとすら思っているのである。『不信感』からのスタート。なんで来て良かったと思えるようになっていったのか、今後の更新で徐々に書いていけたら良いなと思う。

敢えてのマイクロソフト

老朽化パソコンからのデータ救出に手こずって何か月か経過……。息抜きに代替パソコンからブログ更新して英気を養ってから仕切り直そうと思う。Web上でデータ預かってくれている、はてな(この無料ブログサービスほか色々運営)さんに感謝!どこからでも更新できるので便利である。

 

この代替パソコンは日本で購入してきた。ある週末に大きな電機店だったかカメラ屋さんだったかを訪れた。日本人が外国で使いたがるメーカー(同じ機種持ってるよって人によく出会う)のコーナーで色々見ていた。買おうと思う時期しか行かないせいか、見る度に進化していると素人でも感じる。コンピューターが3年以上変わりないはずない訳だが。

 

折悪く、週末の特別仕様機限定販売キャンペーンなど実施していない時期であった。今時の最低限の知識だけ吸収して帰ろうか。そう思っていた矢先、声を掛けてきた人が居た。世界的に有名な林檎の関係者だと仰る。林檎コーナーで詳しい話を聞いて行きませんか?と。

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大きめの体格で美白男性。詳しそうなので付いて行くことにした。私は週末に大型電機店に出向くのが大好きなのだが、そう言えば前回も価格比較サイト経由でオンライン決済していたっけ。特にキャンペーンの無い時期なのに敢えてのご足労客ということで、説明内容が家電初心者にも嫌がられないよう工夫されていることに感心した。クラウドという単語を使わずにアナログな道具に例えてクラウドを説明する心遣いなどは見習いたい。

 

OSがマイクロソフト製だと林檎スマホとの相性が良くないという話で、素人なりに異論は無いと思った。私の場合、オフィス製品との相性のほか、予算の問題を特に気にしている。なので、空港によっては免税で買える林檎パソコンを日本で買う理由は無いのだ……。ご自身で詳しい詳しいと仰るので、遠慮なく質問だけさせて頂こう。

 

『特にダメダメと仰る、マイクロソフトの最新OSについてですが……。』どうせガラッと違うタイプのOSになるのだから、悪い訳ではない林檎OSデビューする好機だという説明である。『私、ブラウザに懲りたい方なんですけどね。』『ブラウザ?』クラウドという単語を使わないルールなのにブラウザーはダメ?『クロムとかファイアフォックスとか。』『ああ、それなら評判悪いOSでも林檎OSでも使えますね。』

 

私がファイアフォックスを使い始めたのは一年ぐらい前か。未だ、初心者の域を出ていない。

masuhana.hatenablog.com

しかしながら、自分専用のパソコンに複数のブラウザを入れて喜ぶということは10年以上続けてきた(なぜ、ファイアフォックスだけは使ってなかったんだろう?……難しいからか!)。特に気にいっているブラウザの名前を言うと、ご存じなかった(マイナーではある)。『スペルは、~~です。評判悪くなる前のOSではバージョン2が使えるんですけど、最新のだと、どうでしょう?』目の前でググって下さった。

 

一年間に20記事程度のペースでしかブログ書かない私が言うのもなんだが、Webサイトを管理する以上、あらゆるバージョンのあらゆるブラウザーでの見え方をチェックすることが望ましい(建前上)。最近はクロムに押されているようにも見えるが、会社ではIEしか使えないことも多いし、IEからの見え方対策は重要と思われる(自分で見たことないけど)。いつからだったか、IEtesterを入れなくても最新IEだけで古いバージョンでの見え方が確認できるようになったようだ。IE頑張ってるなぁ。

 

『アイ……、インターネット・エクスプローラーは使えますか?』仰天の回答であった。『評判悪い最新OSでは使えなくなりまして、エッジというアプリが代わりに入っているようです。』いくら評判悪いとは言え、パソコンは老朽化するものである。過半数の人が林檎を新規購入するようになっても、そのエッジとやらをデフォルトで使う人だって増えていくだろう。今後は普通のユーザー向きにエッジとクロムの対策、パソコン詳しそうなユーザー向きにファイアフォックスの対策をするべきなのだろうか。彼の貢献により林檎シェアが増えていると仰っているし、サファリ対策まで必要だろうか。

 

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林檎のパソコンは賢そうに見えた。私ならUSBポートを増設したりDVD見ようとしたりして多少は不細工加工しかねないが、それでも十分にオシャレだろう。既存のマイクロソフトOSユーザーが勝手アップデートでかなり迷惑こうむっているのはよく聞く話だし、オシャレにランクアップして移行していくユーザーは増えていくだろう。

 

ただ、私はケチだった。格好いいパソコンを使いこなすことを諦めた。結局オンラインでマイクロソフトの最新OSが最初から入っているノートパソコンを安く購入して外国の我が家まで持ち帰ることにした(東芝ではOSダウングレードしてある新品も見つかったので、旧型OSにこだわりたい人にはお勧め)。『じゃあ、全部でいくらになるかの見積書を作って下さい。自宅で検討します。』

 

彼は一切その話をしなかったが、実は林檎の社員ではなく、物理的に買って帰る系のウイルス対策ソフトを売る会社の人だったようだ。私がオンライン大好き人間だということに気付いたようで、物理的にソフトを売ると言わなかったのだろう。見積書にチョロッと書いておくだけという控えめ営業であった。長時間色々お話ししたのに商品を買う気配すら無くて、悪いことしたなと思う。

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皮肉なことに、オンライン大好き人間であるが故にご縁の無かった物理ソフト販売屋さんに喋らせまくった私は、オンラインで購入したパソコンが原因でネット接続問題に悩みがちである。この評判悪い最新OS、省エネ設定とか色んな箇所を変更しないと、短時間でオフラインになってしまう仕様なのだ。お金持ちでOSにこだわりなくてこれからパソコン使い始めるって人なら、林檎の最新機種を次々購入していけば良いのかも知れない。勝手にアップグレードされて困ったとかプツプツ切れるようになって困ったという話をお金持ちから聞いたことがないからだ。

 

細切れのインターネットで調べまくって判明したことだが……。評判悪いマイクロソフト最新OSにもInternet Explorerは入っている(検索すれば出てくる)!色々な悪い噂が飛び交う最新OSで、確かに使いづらいのだが、検索スキルを上げてカスタマイズすることができれば、もしかするとコストパフォーマンスの良いパソコンに化けるかも知れない。林檎代をケチった分、そういうスキルを磨く努力を続けたいと思う。

 

今、一番の関心事は、古いデータの救出。無料だからって、うっかりマイクロソフト社のソフトで済ませてきたこともあって、とても取り出しにくい(そうなるまでの過程で迷惑自動更新など色々あったけど内容割愛)。久しぶりにブログ書いて気分転換できたので、気持ちを入れ替えて出来る限りのことをしたいと思う。それが成功するか諦めるかするまでの間、黙々と頑張ろう。

一生のお願いで添乗してきた話

不慣れな土地で道に迷った時、私は地元の人に声を掛けることが出来ない。日々の糧を得るために毎日そこで働いていらっしゃって、外回り営業したり集金したりして忙しく歩き回っておられるであろう方々だ。事前にストリートビューで歩くべき道をシミュレートしてくる等の準備を怠った横着な私のための、いわばボランティア案内人をするために出歩いているのではないはずだ。

 

アレコレ考えて躊躇しがちな私とは違い、M田くん(夫)はナンパ師よりもスカウトよりも、勢いよく声を掛けまくる。英語圏ではなかった新婚旅行先、『英語ダメ、英語ダメ。』って両手を振って拒否するオバチャンにだって遠慮しない。なんと日本語で、『言葉は問題じゃないんで、コレ見て下さい。どっち?』……などと話しかけている。困惑しながら方向を指差してくれるオバチャンに、それぐらいの英語は通じるだろうと、『サンキュー』って言いながら手を振って離れると、オバチャンは開放されてホッとしていた。

 

何と頼りになる勇者だろう。私は彼と一緒に居ればどこにだってたどり着けると確信した。『お急ぎの所、ちょっとすみません。行き方を教えて欲しいんですけど……。』爽やかに話しかける彼に対してみんな親切だ。丁寧な説明を受けたあと、最後にようやく私は、『ご親切に、ありがとうございました。』……とだけ言って会釈する。何と簡単に欲しい情報が得られるようになったんだろう。勇者の嫁になれて良かったわ、私。

 

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そんな自信もあったので、夫の両親(舅と姑)から、『人生最後の海外旅行を思う存分楽しみたいから同行して欲しい。』って言われても不安はなかった。もっとも、最初の段階で一つだけ不満は有った。前回ウチに来た時も、『人生最後の海外旅行が息子の出向先で良かった。』…って言っていたのに、仕事を数日休んで接待したのに、全部忘れたのか?と。

 

入国は無事に出来たが、予約していたホテル到着前から雲行きがおかしくなった。M田くんが地元の方に道を尋ねる。丁寧な説明を受ける。……ここまではいつもと同じである。ただ、そこに私は居なかった。荷物を息子夫婦に預けてどんどん先へ進む義母を追いかけるのは、スーツケース二つ持っていても早く動ける力持ちのM田くんの役目。すぐに寄り道したがる義父に懇願して、『もうみんな向こうに行ってますから動きましょう!』って後方で促すのが私の役目となっていた。

 

駅から徒歩2分って書いてあるホテルのはずが、かれこれ15分は歩き回っている。その後3人ぐらいに声を掛けて道を教えてもらい、奇跡的にホテルに到着した。義母の説明によると、M田くんは毎回長い長い説明を受けるたびに、『オーイヤー!アハッ、ンフ!』って軽妙な相槌を打って聞き入っていた…とのことであった。『もしかしてウチの子、英語が聞き取れないんじゃないの?』慌てて否定しておいた。『いえ、外国で実際に働いてますから英会話力に問題はありませんが、なかなか他人に上手く道を説明する機会もないので、通行人の方が説明を間違えられたのでしょう。』

 

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どんどん遠ざかるホテルを求めてさまよっているうち、私は初日から足首を負傷した。片手でスーツケース、片手でキャリーバックを引きつつ、大幅に遅れを取るお義父さんに、『みんな渡ってるから信号赤に変わる前に向こうに渡りましょう!』って促した時だ。お義父さんを歩道に乗せた時には車道の信号が青になっていて、慌てて二つの荷物を乱暴に歩道に乗せようとした時に、その車輪を自分の足に当ててしまった。シャワーが沁みるまで気付かない程度の傷ではあったが。

 

この調子で旅を続けて最後の夜、私は機嫌が悪かった。前の晩、なんか足のあたりかゆいなぁ!って何となく掻きむしったらカサブタが取れて血が出た。それは私の不注意ではあるが、どんどん突っ走る義母を追いかけつつ、『みんな移動してますよ!』って懇願しても動いてくれない義父を急かす旅のストレスも貯まり、イライラし始めたのだ。

 

発話する時ですら作り笑いしなくなってきた私に気付いたらしいM田くんは、この旅行で初めて私に寄り添った。勝手に立ち止まる義父にも勝手に突っ走る義母にも目をくれず、私の手をとって歩き出した。分担して追いかけないと両親が迷子になっちゃう……と、思って心配したが、M田くんの『一切関知しませんから!』っぽい態度に両親も気付いたようで、手をつないで歩く私たちの後ろを、手こそつながないが二人並んで付いてくるようになった。最初からこうしておけば良かったのか!

 

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M田くんが道を尋ねる。親切に教わる。爽やかに礼を言う夫の後ろで、『どうもありがとうございます。』とだけ私が言う。いつものパターンに戻れた。『ん?さっきの説明だと、そっちじゃなくてこっち曲がって二つ目を左でしょ?』いつものように、簡単に目的地に到着出来た。『俺、ヒヤリング全然出来ないから、道を教えてもらったところでサッパリわからないんだ。』夫のウィークポイントを、この旅で始めて知った。

 

外国で働き続ける夫の弱点は私の耳で補おう。そして、三回目の『人生最後の海外旅行』では、初日から両親の前で夫と手をつなごう。色々と決心した。五年分ぐらいの旅費予算を一回の旅で使ってしまった。たまには私の懇願を聞き入れて、あと五年以上元気で居て下さい。

外国出向候補者の採用

どんどん話が脱線してしまって何がテーマのブログだったか忘れるところであった。本題に戻って、私が外国で暮らすこととなったきっかけの部分を書いておきたい。

 

夫に名前を付けるのも忘れていた。M田くんとしておく。M田くんは新卒でビッグな企業に入社し、色んな国への出張をこなしつつ、合間に嫁(私のことである)を見つけて結婚。人生初の外国出向に嫁も帯同させる。帰任後に色々あって(今回は詳細を割愛)、退職。

 

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転職するにしても極力手取りの良い所に行きたいと考え、某中途採用募集している大企業に応募。何度も面接を受けている間に、並行して別の会社にも興味を持ちつつあった。『次こそ最終面接です』……と言われていたその日が来る前に、ある中小企業の担当者から電話が来た。

 

突然だが明日すぐに面接を受けに来て欲しいと言う。『色んな国に出張して回っている役員が今だけ日本に帰国してきているので、日程を合わせて下さい。』それでは仕方ないなぁと、急遽出向くこととなった。

 

面接終了時、当の役員が本社のみならず色んな営業所にM田くんを連れて回る。『M田さんには外国に出向してもらいますが、最初は国内で研修受けてもらうのでみなさんヨロシク。』いつの間にか採用が決まって挨拶に回っていたらしい。

 

これも何かのご縁だと思い、最終面接予定だった会社と、そこを斡旋してくれた転職案内会社にお詫びの電話を入れ、ある中小企業に入社することとなった。『たまたま俺が面接予定のない日にたまたま多忙な役員が帰国していたなんて、よっぽどの縁があったんだろう。』ってM田くんは言っていたが…。入社してから間もなく気付いた。この役員、全然多忙でもないし、滅多なことでは日本から出ない。

 

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年月が経ち、M田くんも出向候補者の選考に口出しする立場になってから更に気付いた。中小企業はこれぐらいのウソが付けないと、現場で使える人材を採用するチャンスが回って来ないのだ。高学歴だったり語学堪能だったり外国出向経験が有ったりする人材が来たら同様の手段で面接に呼ぶ。しかし、高確率で面接日の前に『もう他社に入社することが決まってしまってすみません。』と、辞退されるようだ。

 

人材理想像なる人物がコンタクトしてくると、そんなウソを付いて呼び出し、『では何日から出社できますか?』と、考えさせる時間も与えず最終面接にも合格というスピード採用。逆に、『もうちょっと違う人が来てくれたらなぁ』って感じの候補者が来ると、ダラダラ先延ばしにすることで、なるべく欲しい人材を確保しようとしているらしい。『絶対ないです!』って人が来たら(ありがち)、その時だけは返事も早いらしいけど……。

 

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上司は有能なサラリーマンらしいが、履歴書から漂う雰囲気はよろしくなかったらしい。何日待っても何のレスポンスも無いので積極的に電話して、積極的に面接日を作ってもらって、それで気にいられて採用され、積極的に働いて、その後管理職まで登りつめたそうだ。

 

転職活動のコツみたいなのを知ることが出来た頃には、M田くんの年齢は中途採用してもらうには上がり過ぎてしまった。中小企業に入社してみたいと思っている若者が居れば参考にして欲しい話だが、少なくともこの会社、親しい人には勧められないなぁ(別エントリーにてその理由を書く予定)。

ブックマークしてみる用のページ

ささやかながら、ご報告。当ブログの読者さまの数が微増~っ(パチパチパチ)。おそらく、初ブックマークがついたお陰ではないかと(とっても嬉しい!)。

 

どんな方が読者登録して下さったのか?ログイン中、右上に赤く光る通知の所をクリックしたら見られるはず……。先方の方が断然面白いブログ書いておられて戦慄!愚者の刻んだ歴史からも賢者は学ぶことが出来るとかいうアレ(どこで聞いたか忘れた原則)であろうか。私の駄文も何らかの形で役に立てたらいいなぁ……。

 

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さて、どんなコメントが付いているのか?初ブックマークを読んでみよう。当サイト(ブログ版/外国帯同妻リアル)をメインサイトとして登録している私のはてなブックマークのページ右端にあるアイコンを押すと…1userって出てきた。感謝、感謝。

 

はてなブックマーク - 新着ブックマーク - masuhana.hatenablog.com

 

日本国内の多くの公立中学校では日本の国歌『君が代』を歌う練習をすると思うのだが(何となく)。一部地域では練習は3年間一度もなく、一方的に教師からそれが悪の象徴であると告げられたり、代わりに『日本の空には戦闘機ではなく鳩を飛ばすべきである』……という趣旨の歌(どこの国歌だ?)を練習させられたりすることがある。そんな環境では生徒の多くはこれまた教師によって悪の象徴とされる日本の国旗『日の丸』(ああ美しい♪)の歌が存在することすら知らずに社会に出て行くのであろう。

 

って話を思い出しながら書いたエントリーに当ブログ初のブックマークが付いたらしいのだ(アップした時点で長文過ぎたため鳩の歌についてカットしてあるが)。私は学校と関係ない習い事の表彰式で最後に歌うために小学生の頃から練習してきたけど、同級生で祖国の国歌を歌えないまま何の疑問も持たずに大人になっている人が居るのだ……ということを日本のみなさんに知って欲しかったので、とても嬉しい。

 

でも、『ページ作者様の希望によりコメントは非表示に設定されています』って書かれていてコメントが読めない。ページ作者様、しっかりして!あ、私のことっすね。

 

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しっかりしてないつもりは無かったけど、うっかりすることが多いのだ。トリセツ読む前に手当たり次第ボタンを押して新品の物を壊すなんてこと何度かやってる。又うっかりに違いないと確信した。どうやらコメントを非表示に設定していたらしい。いそいそと設定を変更した。

 

?!非表示のままらしい。仕方ないのでよく説明を読むことにした。仕様で、途中から表示するとか非表示にするとか変更しても反映されないらしいことが書いてあった。新しいエントリーを書いて、うまく表示設定に出来ているのか確認するしかないな。

 

私が自分で自分のブログをブックマークしようとしている理由を説明するこのエントリーを、私が自分で自分のブログを初めてブックマークする場所とする。設定変更がうまくいっていれば、今後こんな寂しいことばかりする必要はなくなる……はず。

 

舌の根も乾いてないうちに追記。

 

実験大成功(大げさ)。当エントリーに付けたブックマークは表示されることを確認済み。

ブックマークをブックマークすることにも成功。

ログイン中にブックマーク画面を一番下まで読むと、『このブックマーク一覧の表示を制御できます』って書いてあることにさっき気付き、後出しでも表示できることを確認(多分、トリセツに書いてある)。

 

ってことは、このエントリー何だったの?!うっかりし過ぎて他人様に迷惑かけないように気をつけないと……。色々試せて良い経験になったと思って前向きにとらえることとする。

聞いてはいけないシリーズ ~学習塾編~

はじめに

ブログに書きたいと思っている外国あるある話のほとんどを書けてないにも関わらず、先にこのシリーズを書かないと忘れてしまいそうなので順番を抜かすこととする。文章にすると長くなりそうなので、長いなりに小分けにアップする。

 

このエントリーだけで読むのに15分ぐらいかかりそう。しかも!面白くないし、外国の情報なんて入手できないし。スルーして下さるのが賢明かも?とりあえず、一方的に頭の中にあることを出力していく。

 

もくじ(この機能を使ってみたかったのが投稿動機)

 

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小学生~頑張りたくない夕べ~

アラフォー世代の小学生時代と言えば景気が良かったはずだ。気の大きくなった父が、お嬢様学校として地元では知られる某女子学園に進学したくないか?と、聞いてきたことを今でも覚えている。『毎日通うの?どうやって?』もっと早起きして電車に乗ると聞いた時点で『面倒くさい』と思ったが、塾に通って特別な勉強もしなくてはと言われたら決心できた。『イヤ。』

 

ここで頑張らなかったことを間もなく後悔することになるが、一周回ってから振り返ると、頑張らなくて良かったとも思う。仮に受験勉強を頑張っていたとして合格できたのかどうかも、わからない。のびのびと小学生生活を謳歌し、徒歩数分の公立中学校に何のためらいもなく進学することとなった。

 

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 中学生~安かろう悪かろう環境問題~

同じ小学校に通っていた中で、品行方正な順に数えて上位何番目かだった児童たちの全てと今後の人生で接点がなくなったことを一年の四月に知った。何らかのフィルターで濾過されたようなメンツの集う公立中学校の教育環境はひどいものであった(地域格差が如実に現れる部分であり、全ての公立中学校がひどいと言いたい訳ではない)。

授業であっても学力を授かる訳ではない

担任の先生が右手を高く挙げながら生徒に問う。『日の丸の何が悪いか、説明できる人!居ないの?』国旗、国家、天皇象徴制、自国の領土への侵略を黙認しない権利、祖国を愛する気持ち。その他色々について難癖を付け続けた挙句、『要するに、日の丸は国のために死にたくなるように暗示する記号だから悪だということです。』……と、更に斜め上の結論で締めくくっていく。

 

政党VS政党という場面で、『要するに、……という意味です。』って飛躍した結論で締めくくって『一言でまとめたからこの話題はお互いに納得済み。』みたいな空気を作ろうとしている演説を聞く度に、何を授かっていたのだかわからなかった例の授業を思い出してしまう。公立中学が嫌いだという気持ちを植え付けるための授業だと当時は理解していたが、国家を転覆させるとか、もっと大きな野望を植え付けるための授業だったのかも知れない。その授業の効果で国家を転覆させたものは居ないし、当時の先生はもう定年退職しているだろうから、何のための授業だったのか真意を問い直す機会も無い。

 

この、『要するに』論の一貫として、『学習塾に通ったり家庭教師に通ってもらったりすることで学力を身につけた結果、地元の学校ではない進学校へ進学する』という当たり前のことを企む者たちは、『みんなを踏み台にするズルい存在』と呼ばれ、嫌われる少数派となった。私は進学したがる子が多く在籍する部活を楽しんでいたので仲間が皆無という意識は持っていなかったが、進学したがらない子の多いクラブに所属していた子とかは寂しい中学生生活を送っていただろう。

 

卒業よりも部活の引退が先で残りの学校生活が面白くなくなった私は、いじめられるべき少数派として教室でつぶやいてみた。『毎日毎日担任に一人残るように言われて、長時間ずっと地元の高校に行けって説得され続けていると、気が滅入るわ。このまま流された方がラクなのかなぁ……。(クスクス)』その時期には、みんなが行くべきと言われる地元の学校にも定員があって、確実に合格しそうな人が予想外に受けに来ることで誰かが落ちるということが大多数派のみんなにも理解できたようだ。全力で『頑張って地元から出て行け!』と、擁護されるようになった。

そもそも授業すらない

当時の私が心の中で『不良』とラベリングしていた生徒だが、今時こういう子を何と呼ぶのだろうか。制服を着崩しながらノロノロ登校してきたものの、次の授業が始まっても教室に戻らず学校敷地内で似たような友達とダラダラ喋っている……ということを繰り返す子がクラスに居た(物理的に言うと、居なかった)。授業をすべき先生の指示で、全員が手分けして学校中を歩き回ってその子を捜索し、連れ戻してからやっと授業を始めるから今すぐみんなで探して来いと言われ、結局15分の短縮授業になってしまうこともあった。あれで一単元学んだことになったのだろうか?

塾には課金するだけの価値があった

公立学校より高い授業料には払う価値があったようだ。学習塾では勉強する楽しさを教わり、成績が伸びる実感があった。もっと頑張ればもっと良い環境で勉強できるようになると言うのでいいことだらけ。高校受験資格を得るためだけに座っている教室、息抜きのための部活、将来のための塾。私の居場所にはそれぞれ意味が有った。私も尊敬した塾の諸先生方のように、本当の学力を授ける存在になりたいと強く憧れた。

 

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高校生~特進コース~

無料オプション

尊敬する学習塾の進路指導担当によると、制服が一流ブランドで格好いいなんて基準で学校名を選ぶのはダメとのことであった。何より重要だったと思った情報は、一般コースではなく特進コースに入らないと勉強できないと思いなさい、という話であった。同じ授業料なのに授業のコマが多いというだけでもいい話である。家庭教師とか予備校は授業のコマを増やすと料金が高くなるのが普通なのに。

 特進コースのデメリット

特進コースを選んだことを後悔している訳ではない。ただ、事前に説明されていなかったので騙されたような気分になった点があるので書いておこうと思う。

看板部活は入部お断り

私立なので本気度が違う。進学実績も部活の実績も今後の生徒募集に欠かせない、学校の存続に関わる重要な話のようだ。なので、勉強か部活か片方だけ選べと言われた。これぐらい説明されてなくてもわかっておくべきことだったような気がするが、私にとっては、これが一番ショックだった。

推薦入試は諦め気味

特進コースと一般コースとでは授業内容が全然違っていたそうだ。なので、成績は各コースの中での相対評価となる。特進コースを選ぶ生徒は勉強好きな子が多いので、この中で5段階中4や5を取りまくるぐらいの学力となると……一般入試でラクラク合格出来るレベルとなってしまう。よって、特進コースの先輩が作ってきた実績でもらった推薦枠を、一般コースの後輩が使うというシステムとなる。

選挙権も被選挙権も無い

特進コースの生徒たちが知らない所で生徒会の選挙活動は行われていたようで、いつの間にか、毎年一般コースの生徒の誰かが生徒会長になっている。器としては、常に主席で総代となったあの子が学力人物共に相応しかったと思うのだが、私には学力人物共に全く関係ない話である。

0時間目とか8時間目とか

中学生の時に塾の先生が仰ったとおり、素晴らしい授業をしてくれる先生方が、特進コースには溢れそうな程、ワンサカ居た。申し訳ないけど、塾で受けた授業のレベルをはるかに超えていたと思う。だからと言って、そこに入れるだけの学力をつけてくれた塾への感謝の気持ちは変わらないが……。

 

先生はいずれも熱心に教えて下さる方ばかりだった。授業開始直後の5分間だけ毎回小テストをする……みたいなジャブから始まり、学校が正式に始まるより早い時間から小テスト30分ほどするから早く登校して来なさいって言われる曜日が増える(なるほど、全国大会を目指すような部活に入れない訳だ)。最終的には毎日だったか?

 

夕方は夕方でなくなっているような時間になってようやく最寄り駅に向かう。まだ高校生なので夜ご飯は自宅で食べるべきであり、熱心な先生方の授業のコマにも限界が有る。『英作文を強化したい人』とか、『文法が苦手な人』とか、『小論文で受験する人は添削します』とか。希望者のみの宿題ノートを交換日記のように見て下さった先生方への感謝の気持ちと、その授業内容は忘れることが出来ない。

 

感謝の気持ちは合格実績で返すしかないと思ったが、連続5日受験とか無茶な計画を話すと担任の先生が全力で否定してくれた。体力に無理のないスケジュールで受験することで、私はそこそこの大学に合格することが出来た。

 

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 大学生~痛いアントワネット先生~

鶏口牛後

さて、いよいよ私が子供たちに勉強の楽しさを教える番が来た。時給の高さに目がくらんで応募した大手予備校の講師は履歴書だけで不合格となってしまった。私が記念受験した大学より難関と言われる大学に受かった人たちが教鞭を振るうところだったのだから仕方ないか。何とか拾ってくれた無名の学習塾で働いたり、家庭教師を掛け持ちしたり、色んな所で『先生』呼ばわりされることを小さく楽しんだ。塾では特進コースでないと受けられなかった上等な授業のパクリを惜しみなく披露することで喜ばれ、最終的に時給は2倍ぐらいまで昇給した。

塾と家庭教師の各メリット~先生目線~

勤務先の塾長いわく、塾の進路指導は自分が責任を持ってするから先生たちは授業をするだけでいいから気楽だろうと言い、家庭教師なんて他人の人生を請け負う職には就くなと言った。しかし、新人講師時代は授業のコマも少なかったので、当時より時給の高かった家庭教師の登録を複数しておいて、毎日のように『先生』となった。

 

家庭教師の生徒、かわいい妹のように思っていた子が居たが、よく風邪をひかれてドタキャンされた。冬は特に収入が減ったのだが、熱があると言われているのに寝ている横で授業する訳にもいかない。塾講師がドタキャンされる心配は無いが、ドタキャンすることも出来ない。自分の代わりを見つけるのは難しく、熱があるけど授業した時はキツかった。

小学生、中学生、高校生色々受け持って気付く

中学受験していないのに小学生に教える機会があるとは驚いた。頼まれると断れないので引き受けてしまったのだが……私、あまり子供のお守りみたいなの好きじゃなかったっぽい!一応、引き受けてしまった以上は一生懸命教えたけど、小学生のあり余る元気な様子を見ていると、自分の活力が吸い取られていくような気持ちになった。テンション高めの人向きのような気がする。

 

中学生相手の先生は、もともと私の憧れていた姿であり、やりがいが有った。特に家庭教師の場合は、一人っ子とか一番上とかの子が『こんなお姉ちゃん欲しかった~!』って感じでなついてくれるのが嬉しかった。『ツレのお姉がこう言うんだってー!』って話してくれる雑談を聞いていると、そのツレは『ツレのカテキョーが言うんだってー!』ってお姉さんに伝えているような気がする。うん、私もこんなお姉ちゃん欲しかったわ。

 

高校生相手の先生は面白かったけど、疲れた。難しい内容をわかりやすく解く、高校時代の恩師の教え方をパクっていたことで授業中はリスペクト目線で見てもらえたけど……ナメられてるなーという実感があった。明らかに私より人生経験抱負だろって生徒が何人も居たし。下の名前で呼び捨てされるし。『大学4年も通ってれば、いつかふかる。にだって彼氏できるって!心配するな!』って励まされたりもした(本当は先生にも彼氏ぐらい居たんだってば!!)。

教育産業バンザイ

楽しくてやりがいあるってのが一番だったが。時給の高さもモチベーション上がるというものである。『居酒屋のバイト、まず揚げ物担当から始めるルールらしくて、ほら、又やけどした!』……とか、キツそうなのに儲からないらしいアルバイトをする友達が何人か居た。『塾講師は独壇場だし、家庭教師はバーチャル姉妹だし、教育産業って楽しいよ!』と、熱弁し続けた。

 

『ふある。が何度もお勧めするから家庭教師始めたんだけど、本当にいい仕事だわ、ありがとうね!』って言ってくれる子も居たが、ある特定の仲良しグループだけはキツそうで儲からないアルバイトを続けている。そして、聞いてはいけない質問をしてしまったのだ。『なんで楽しくて儲かる、塾講師とか家庭教師のアルバイトをしないの?』実際、私の通っていた大学には教育産業のアルバイトをしている学生がたくさん居たし、それをしない子たちが不思議でならなかったのだ。

 

『俺らって、内部進学だろ?高校入学以降は全然勉強してないってみなされるから、そういうバイトは不合格になるの。』『高等部なんてかなりの難関高じゃなかった?私、そこに合格してきた人たちのこと、ちゃんと尊敬してるわよ。雇ってくれてもいいじゃないの。』『じゃ、今度ふある。に雇ってもらおっかな。』そう言って悲しそうに(或いは面倒臭そうに)彼は笑った。

 

(とりとめもないまま長過ぎるので、一旦ここで止めておく。)

堕天使とモコ

ブログに(無断で)掲載するにあたり、自称ネコカフェ日本人オーナーのモコに確認しておかねばならないことが一つ有った。『本当に今更だけど、モコちゃんの下のお名前って何だっけ?』安心した。文章を考える前に源氏名『モコ』だけ勝手に付けておいたが、それが本名だったら非常にマズい。彼女の名前が『モコ』でないことが確実となったため、『モコ』と呼ぶことにする。

 

最近一番よく会ってる女性かも知れないけど、最近まで本名は知らなかった仲である。お互いコミュニケーション力が弱めなので、出会ってすぐに確認しておけば良いことを確認するのに何年もかかるのだ。同じアラフォーであるとカミングアウトされたのが去年だったかな?歩み寄るスピードが非常に遅いため、『私たちの仲だからハッキリ言わせてもらうよ!』……なんてセリフを言う機会が来る前にお互いの寿命が尽きるのではないかと心配している。

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しかし、モコが自宅を『自称ネコカフェ』化していることには苦言を呈しておいた。野良猫を召喚するのが彼女の趣味で、何度か近所の人から注意を受けているらしい。野良猫に餌をやる人に共通する特徴として、『人は悪くないけど、空気を読まない傾向』があり、何をしたら周囲に嫌われるのかがわかっていないことが多い。『えさ場をトイレにする猫は居ないかも知れないけど、えさ場周辺の家の庭先は必ずトイレにされるのよ。』だから2ケタ台の猫たちを養うのはやめなさい……と、最後までは言えなかった。そんな仲である。

 

彼女のどんな所を私が気にいっているのかと言うと、アラフォー独身女性らしからぬ部分だと思う。猫召喚人の特徴ほどは一致しないが、アラフォー独身女性には時々当てはまる特徴があって、それが怖くて私は『人見知りですみません……。』と言って逃げることが多いのだ。そんな特徴が(猫召喚特性ゆえか?)モコには無かった。

 

夫の勤務する会社では配偶者の就労ビザまでは取れない関係で外国では家族は働かないものとなっているが、日本国内では社員も契約社員も、従業員全員がフルタイム共稼ぎ家庭なのだと聞く。私も日本では勤めに出ていた。私の勤務先では育児と家事に専念する人妻に会うことはなかった。奥さんに就労させない男性社員と、アラフォー独身女性社員に混じって働いていた。女性社員には結構当てはまる特徴があった。『自分より上だと思う妬ましい人物を攻撃する傾向』である。

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育児と家事に専念してくれる妻にサポートされながら仕事にのみ専念する男性社員が天上人に見えるのかも知れない。最新家電を買い与えられ楽になった家事をこなして留守番している奥様方も天上人かも知れない……と、私も思う。小梨である私の見えない所で、天上人の一部は、『次は男の子を産みなさい』等の周囲からの圧力に苦しんでいる方も居られるのかも知れないが、天上界の様子を見ることは出来ないのだ。

 

上記の天上人を羨ましく思い過ぎた結果なのだろうか、目についた既婚女性を攻撃する女性が時々居る。全ての既婚女性=天上人ってことはないのだが、堕天使のごとく社会復帰してきた人妻にしか出会わないので、ちょうど良い攻撃対象だと思っているのではないだろうか。※少数派ながら、私をかばってくれた優しい独身アラフォー女性も居たことは忘れられない。

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モコの良さは、誰にも悪意を向けたり意地悪したりしない点にある。リラックスした気持ちで彼女の傍に居られる。他人からどう思われるかって観点を言動の基準としない分、他人をどう思うとか考えていないのだと思われる。空気読めないってのは社会生活上ハンデとなることが多いのだが、私は空気読めない子と一緒に居ると安心できる。自分が空気になったような、気にされない気楽さみたいなものを味わえるからかも知れない。

 

先日も突然の誘いだったが、モコとご飯を食べに出ることにした。『ちょうど良かった!二人家庭で食べ切れない量のカレーを色んな人から無理矢理持って来られたところで、毎日カレー食べてたんだよね。是非とも外食したいわ。』『毎日カレー?二人家庭だとわかってて?軽い嫌がらせだよね。お気の毒様!』その店で、モコが一番気にいってるメニューが美味しいから是非一緒に食べようと言う。美味しかったことは間違いないが。『軽い嫌がらせだよね。』って言って5分も経ってないのにモコが注文したのは、カレーだった。

 

そんなこんなで貯まりまくった冷凍在庫を減らすべく、今夜も我が家はカレーライスである。人妻なのに料理頑張らなくていい夜って楽だわー(泣き笑い)。